グリーンダカラとの出会い
2012年の発売当初はイロモノ扱いだったと思う。
僕も最初に飲んだときは正直「マズい」と感じました。
甘くないし、苦味すら感じる・・・。
しかし、いつしかそのほのかな甘みや苦味が、22歳を迎えにわかに健康を気遣い始めた僕とって、 この世のどんな飲み物よりも安心して飲める清涼飲料としての地位を確立させることとなった。
そのあまりのハマリっぷりに僕はよくこんなことを考えていた。
「こんな素晴らしい飲み物を絶やしてはいけない。毎日飲んでSUNTORYさんを応援しなければ!」
グリーンダカラが誰にでも受け入れられる飲み物ではないという自覚があったため、精力的に売り上げに貢献しようと努力していた。
しかし、そんな僕の心配を他所に、グリーンダカラはいつしか定番商品の仲間入りを果たし、セブンイレブンを除く主要なコンビニでいつでも手に入れられる存在となった。
グリーンダカラのココが素晴らしい
グリーンダカラの特徴は、その絶妙な甘みだ。
にわか健康マニアになった僕にとって、世の飲み物は甘すぎた。
甘さの後の妙な違和感が口に残るのを感じるようになった。
後にわかる事だが、改めて世に出回っている飲み物を成分表を見てみると、砂糖ではなく、人工甘味料が使われているものがほとんどなのだ。
恐らくコストダウンのためだろう。
人工甘味料が体に悪いと早合点するつもりはないが、口に残る雑味はどうしても感じてしまう。
その点、グリーンダカラは完璧だった。
原材料には14種類の天然素材をはじめとする体にやさしいものを使っており、その内訳は、
- 果汁(グレープフルーツ、レモン)
- 果糖
- はちみつ
- 食塩
- 黒糖蜜
- 海藻エキス
- ドライトマトエキス
- アロエベラ(葉肉部)
- 甘夏
- 文旦
- シークワーサーピール
- ゆずピール
- レモンピール
- 黒ごま
- 香料
と、美しい布陣だ。
「原材料表を読めばなにが入っているのかがちゃんとわかる」
当たり前のことなのに、こんなに安心感のある原材料表記、昨今では珍しくなってしまった。
そして、2016年4月、グリーンダカラがリニューアルされた
TVCMやtwitterでの力の入ったPR活動で、グリーンダカラが先日リニューアルされたのをご存知の方も多いだろう。
そして、僕が4年前から危惧していたことが現実になろうとしている。
「あの素晴らしいグリーンダカラが消えてしまう」
リニューアルによって、グリーンダカラは別物となってしまった。
まず、原材料が大きく変わった。
従来のグリーンダカラ | 新しいグリーンダカラ |
---|---|
果汁(グレープフルーツ、レモン) | 糖類(果糖、果糖ぶどう糖液糖、砂糖) |
果糖 | レモン果汁 |
はちみつ | 食塩 |
食塩 | グレープフルーツピール |
黒糖蜜 | シークワーサーピール |
海藻エキス | うんしゅうみかん |
ドライトマトエキス | ドライトマトエキス |
アロエベラ(葉肉部) | 香料 |
甘夏 | 酸味料 |
文旦 | 塩化カリウム |
シークワーサーピール | 酸化防止剤(ビタミンC) |
ゆずピール | |
レモンピール | |
黒ごま | |
香料 |
※ 原材料表の順番どおりに掲載しているので、含有量が多い順に並んでいる。
新しいグリーンダカラになって消えたもの
グレープフルーツ果汁、はちみつ、黒糖蜜、海藻エキス、アロエベラ、甘夏、文旦、ゆずピール、レモンピール、黒ごま
新しいグリーンダカラになって追加されたもの
果糖ぶどう糖液糖、砂糖、うんしゅうみかん、酸味料、塩化カリウム、酸化防止剤(ビタミンC)
さらに、こういうことをしれってやっているのがすごく悲しいのだけど、推薦団体も変わってしまった。
しかし、問題の本質は、グリーンダカラがリニューアルに失敗したことではない。
グリーンダカラとしてのアイデンティティを失った新生グリーンダカラは、その特徴のなさから売り上げを大きく落とすだろう。
そして、誰からも見向きもされるとこがなくなり、その先にあるのは、グリーンダカラブランドの消滅だ。
名実ともに、グリーンダカラは過去の産物となり、いつしか人々の心から消えてしまうだろう。
今、その最悪のシナリオへの第一歩を踏み出したところだ。
従来の製品のファンは怒り、悲しみの声をあげている。
しかし、これは逆にチャンスでもあると思う。
ファンが騒いでいるうちはまだ大丈夫、あと戻りができる。
本当の終わりは、ファンが声を上げなくなってしまった後・・・。
諦めてしまえば、本当に終わってしまう。
だから、今こそSUNTORYさんには英断いただきたいのです。
新生グリーンダカラの失敗を素直に認め、ファンに謝罪(というか告知)し、従来のグリーンダカラの生産を再開することを・・・。
(ここから哀願ですので、ですます調でお話します・・・。)
もちろん、私もしがない社会人なので、それがどれほどの損失を産むかは想像に難くはありません。
しかし、マーケティングの世界では「クレームはチャンス」だと言われています。
クレームは、消費者の心の叫びなのです。悲しみの吐露です。
そのクレームに正しく対応すれば、彼らはこれまで以上に製品、SUNTORYさまへの愛を深めるはずです。
そうなった時に、グリーンダカラは100年続く不動のブランドへと成長するのです。
最後に・・・
個人的に、グリーンダカラは、水のように当たり前に飲むことができる定番の飲み物になるべきだと考えています。
今回のリニューアルで、よくある甘い水になってしまったことはとても悲しいです。
Amazonのレビューにあるように、たくさんのファンが悲しんでいます。
SUNTORYの方がこの記事を読んで、しかもそれで、以前のグリーンダカラが戻ってくるなんてまったく思っていませんが、なにかのきっかけになればうれしいです。
8月15日追記:Amazonで旧品のグリーンダカラ(賞味期限2016-12-20)が出品されています。在庫限りだそうですのでご購入はお早めに!
8月20日追記:リニューアル前のグリーンダカラが届いた〜〜!!!!
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※ 出品者が「まねきねこ」さんになっていることを確認のうえご注文ください!
▼ Amazonで旧品のグリーンダカラ(賞味期限2016-12-20)が出品されています。在庫限りだそうですのでご購入はお早めに!