1989年生まれ、現在26歳の僕にとっての大滝詠一とは。
歌声と一緒に原体験として残っているのは、「幸せな結末」かな。
「ナイアガラ・サウンド」の初体験だと「うれしい予感」かも知れない。(ちびまる子ちゃんのオープニングでリアルタイムで聴いていた世代なので)
とはいっても、大滝詠一を特別意識していたわけではないし、20代前半まではどちらかと言えばはっぴいえんどのボーカルというイメージの方が個人的には強かった。
そのイメージが大きく変わったのが、2011年に『A LONG VACATION 30th Edition』を聴いた時でした。
- アーティスト: 大滝詠一
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2011/03/21
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アルバムとして素晴らしいのはいまさら語ることではないけれど、中でも「恋するカレン」にはまってしまって、もうその1年だけでも何百回も聴きました。
「恋するカレン」を聴いて、僕は大滝詠一の歌声にすっかり魅了されてしまいました。
そんな大滝さんのセルフカバーアルバムが発売されました。
発売に先立って、NHKのSONGSでは、大滝詠一のナイアガラ・サウンドを再現するという企画をがあり、その番組内で大滝詠一が歌う「Tシャツに口紅」が流れてボロボロ泣いてしまった。
サビの「Tシャツ♪」の「ッツ」のリズム感とか、アメリカン・ポップスをルーツに持ちながらも、独自のグルーヴ感が本当に良くって、オリジナルを歌う鈴木雅之とはまた違った、(というか失礼ながら)格段に良かったんです。
そして、ついにこの『Tシャツに口紅』が収録されたアルバム『DEBUT AGAIN』が発売されたので、CD音質で聴いてますけど、本当にいいテイクだなぁ。
このアルバムには、一般には公開されてなかった大滝詠一のデモテイクなんかが収録されているんですが、この『Tシャツに口紅』のボーカルに関して言えば、ソウルがあって完全に本意気の歌い方なんです。
だから、大滝さんが亡くなって3年経って、こういう音源が出るってのは本当に喜ばしいことだなぁと思います。
なんだかまとまらなかったけど、とにかく、大滝詠一の「Tシャツに口紅」が本当に本当に素晴らしかったんです。
- アーティスト: 大滝詠一
- 出版社/メーカー: SMR
- 発売日: 2016/03/21
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