宵越しの電子マニーは持たない

もうダメなの、オートチャージしないで。

たった1,500円で体験できる悲しくて切ないVR体験のススメ

Google Cardboardという、スマートフォンを使って手軽にVRを体験することができるガジェットをご存知ですか?

値段も1,500円前後とお手ごろながら、びっくりするほどお値段以上の体験ができたのでご紹介します。

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

仕組みとしては、スマートフォンの画面を二分割して左右で異なる映像を出力し、それを専用のレンズを通して見ることで、立体視を実現しています。

これだけであれば、スマートフォンで簡易的に3D映像が楽しめるというだけなのですが、さらに、CardboardのようなVR機器がなぜ注目されているかというと、頭の傾きを検知して映像中の視野も動くため、本当にその仮想現実の中に入り込んだかのように「錯覚」できるというところです。

そんな、Google Cardboardで体験するVR映像ですが、実はYouTubeや専用の無料アプリなどで様々な動画がすでにアップされているため、特にお金を使わなくても十分に楽しめるだけのコンテンツが用意されています。(iPhoneでもGoogle Cardboardは使えますが、iOS向けのYouTubeアプリはCardboardには対応していないようです。)
※ 2016/5/16のアップデートでiOSでもCardboardが楽しめるようになりました!

そんな、YouTubeにアップされているものから、僕が「これは本当にすごい!」と感動した動画をご紹介します。(ぜひともGoogle Cardboardを使って見てみてください。)

RESONANCE: A Jump VR Video

この動画では、冒頭に部屋が映し出されるのですが、VR効果によって本当にその部屋に自分がいるという感覚を味わうことができました。

この「そこにいる感覚」というのは、とても不思議な感覚です。

例えば、小さい頃に住んでいた部屋の記憶を思い出してください。

家具や壁紙の色などは思い出せても、そこにいた「感覚」を思い出すのはなかなか難しく、もどかしい気持ちになりませんか?

僕が小さい頃に住んでいた社宅はすでに取り壊されてしまったので、幼少期を過ごしたあの部屋をたまに思い出しては切ない気持ちになります。

しかし、先ほどのVR動画を体験して確信しました。もし昔自分が住んでいた家が同じように映し出されたら、そしてそこにまだ若い両親の姿があったら……。

想像するのも辛いほど、切ない気持ちになるでしよう。

Google Cradboardでの初めてのVRは、私の想像を超える、まさに仮想現実でした。

プレイステーションVRが発表され、にわかに盛り上がっている技術ではありますが、「人の営みの記録」という意味で歴史を大きく変える技術になる予感がします。

これから、さまざまなVR関連商品が出てくるかと思いますが、手元のスマートフォンと、たった1,500円のレンズでいち早く手軽に体験できるので、ぜひとも一度試してみてはいかがでしょうか。

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

Google Cardboard I/O 2015 ハコスコ社製

※ 2016年4月現在、iOSではYouTubeアプリでVR動画を閲覧することができませんのでご注意ください。
※ 2016/5/16のアップデートでiOSでもCardboardが楽しめるようになりました!